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【窓の断熱:プチプチ編】効果がアップする貼り方(材料・向き・手順)

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前回はカーテンによる断熱対策をご紹介しました。
今回は断熱対策第2弾「窓にプチプチを貼る断熱対策」について書いてみます。

私が行っている断熱対策は、2つ共に行うと効果を実感頂けると思います。

  1. カーテンで断熱対策
  2. プチプチで断熱対策(本記事)

本記事の内容も前回と同様に、素人の効果レビュー・やり方なので、
ご了承ください。

本当に断熱効果はあるの?

結論:断熱効果はあります。室外からの熱気や冷気の流入を抑えてくれます。

私は本記事のやり方で約4年半保てました。最も日当たりが強い部屋で4年半効果があったので、
日当たりがそれほど強くない方角の窓ガラスの断熱対策は、今でも張り替えることなく、
健在で、熱気や冷気の流入を抑えてくれています。

プチプチやサッシ枠断熱テープが日光によってダメージを受け、劣化してくると、
モロモロに変質してきます。
そうなると、極端に断熱効果が落ちていることに気づきます。

deteriorated insulation tape
モロモロに劣化したサッシ枠断熱テープ
  • 「なんだか暑いな」
  • 「なんだか寒いな」

このように普段の室温と違う変化を感じ始めると、
プチプチやサッシ枠断熱テープの劣化を確認されるのをおすすめします。

仕上がりはこうなります

作業前に最終的なゴールを知っておくと作業がしやすいと思いますので、
初めに「どんな感じに仕上がるのか」をお見せしておきます。

3層の空気層を作って断熱対策

左奥から、

関連記事 【窓の断熱:カーテン編】遮熱UVカットミラーレース&断熱カーテンライナーの効果

プチプチ断熱対策の仕上がり外観・透明度

私の家では、断熱となる空気層を3層構造にして、熱気や冷気を遮断しています。
さらに、

  • サッシ枠に断熱テープ
  • 結露吸水テープ
  • 珪藻土スティック
  • 除湿剤

も併せて用いて、「断熱&結露対策」を施しております。

プチプチ断熱が向いている窓・不向きな窓

<向いている窓>
外を通行する人目を気にしなくても構わない窓。

<不向きな窓>
屋外からの人目の視線に晒されている窓。

プチプチ断熱対策は効果は抜群なのですが、どんなにきれいに仕上げても、見た目が安っぽくなります。
ですので、屋外からの人の視線を気にしなくても済む窓環境など、向き・不向きを検討してから作業に取り組むのをおすすめします。

窓ガラスのプチプチ断熱対策に必要なもの

ざっくりとした傾向として、

  • プチプチはホームセンターが一番安いです。
  • プチプチ以外の材料・道具は、Amazonが安いです。

材料

大きなロットなら、ホームセンターが一番安い
購入したショップ
プチプチホームセンター
透明カーテンAmazon
遮熱・断熱カーテン楽天
結露吸水テープAmazon
珪藻土スティックセリア
サッシ枠断熱テープAmazon
除湿剤Amazon

プチプチはホームセンターが一番安いと思います。
使用する量が少なければ、Amazonのロットの方がベターだと思います。

道具

粘着剤の品質面から、専門メーカーのテープが無難
購入・販売ショップ
ハサミAmazon
カッター100円ショップ
透明テープ[1]本記事では透明の梱包用テープを使用し、「透明テープ」と呼んでいます。Amazon
マスキングテープダイソー
脚立(3段の高さが必要です)Amazon

ハサミは大きめサイズの方が、プチプチを切断しやすいです。

テープ類は専門メーカーの製品無難だと思います。長期に渡って日光に晒されるので、数年後に剝がしやすい商品がベターだと思います。
個人的には、安価なテープ類は粘着剤残りに不安を感じます(100円ショップ商品で糊が残った例)。

両面テープでプチプチを窓ガラスに貼りつけると、接着の隙間が生じて外気が流入してくると思いますので、不向きなテープだと思います(窓ガラスに貼る面については後述)。
私は昔に購入したお手頃価格の3Mの梱包用テープ(透明)を使っており、個人的には十分だと思っております。

水に強く、貼り直しができて糊残りしにくい透明なテープも、市場にはあるようです(私は未使用・未確認です)。

所要時間・作業のコツ・プチプチの向き

所要時間

4~5時間:約90cm×180cmの窓サイズ(一人で作業した場合)

窓ガラスの面積や窓の場所によって、プチプチを貼る難易度が大きく変わります。
普通の部屋の普通の窓は面積が広いので一番簡単です。
階段の踊り場の窓や面積が狭すぎる窓は、足場の作業スペースが確保できなかったり、透明テープを貼りにくかったりして、難易度が高くなります。

作業のコツ

  1. 一人で作業するより二人以上で行う方が、3倍以上効率がアップします。
  2. 窓の上部より下部の断熱対策を重点的に行う。理由は後述
  3. 一番最初にサッシ枠断熱テープを貼ります。理由は後述
  4. プチプチをカットする線をマジックで書いても、あまり効率は上がらないので、直接カットをおすすめします(マジックで書いた線が残り、除去する手間が生じるため)。
  5. 以下の順序でプチプチをハサミでカットすると、重力に従いながら貼りやすいと思います(後述)。
    1. 先に、上部をマスキングテープで仮止めして、ボトムをカット。
    2. 次に、横幅を調節して縦ラインにカット。
  6. 以下の順序でプチプチを貼ると、空気を逃がしながら貼りやすいと思います(後述)。
    1. 上部をテープで貼る
    2. 左辺をテープで貼る
    3. 右辺をテープで貼る
    4. ボトムをテープで貼る

断熱効果がアップするプチプチの向き

  1. プチプチの気泡がガラス面に接する向きで貼る。
  2. プチプチの気泡が斜めに並ぶ向きで貼る。

<説明>

窓ガラスとプチプチの間で空気層を作ることにより断熱効果が得られるので、気泡の高さで空気層を生じさせます。ですので、室外に向かって凸の向きで貼ります(赤矢印の向き)。

室外に向かって凸の向きに貼る

また、窓ガラスに生じる結露の水滴がストレートに落ちると空気層に湿気や水分が溜まるので、ジグザグに落ちてくるよう、気泡が斜めに並ぶ向きでプチプチを貼ります(赤線の向き)。

気泡を斜めに並べて、結露の水滴がストレートに落下するのを防ぐ

窓ガラスのサイズ・寸法の測り方

ざっくりと大まかにサイズ・寸法を測れれば良いと思いますので、
iPhone標準アプリ「計測」が手っ取り早いと思います。

iphone app

使い方はiOSバージョンによって異なるようなので、Apple公式サポートをご覧ください。

作業手順概要(作業の流れ)

プチプチで断熱対策する作業をざっくりいえば、

  • プチプチを切って、貼る

この繰り返し作業となります。
貼る作業が9割を占めます。

手順の概要は、

  1. サッシ枠断熱テープを貼る
  2. プチプチを貼る
  3. 結露吸水テープ・珪藻土スティックを仕込む
  4. カーテン下の湿気を除湿剤で除去

空気層の湿度管理のために珪藻土スティックや結露吸水テープを使うので、これらは必須とはならず
必要の重要度に応じてご判断ください。

手順(実作業)

窓ガラス・サッシ枠の掃除

向こう数年間手で触れることがないため、洗剤で窓ガラス・サッシ枠を掃除します。

サッシ枠断熱テープを貼る

品薄になるので早めに購入しておく

1袋で、約90×180cmの窓枠に貼れる

サッシ枠断熱テープは需要が高まるシーズン以外は、ホームセンターでは取り扱っておらず、
Amazonや楽天では3倍ほどの価格で販売されています。
需要が高まるシーズンになれば品薄状態になり、Amazonで売り切れを経験したこともあります。

ですので、シーズン中に多めに買うのを強くおすすめします。

<私のレビュー>5.0

私が過ごす部屋は最も日当たりが強いため、このサッシ枠断熱テープを貼る以前は、
夏場に床のサッシ枠に足裏が触れると火傷するくらい熱く、冬場は猛烈な冷えを感じ、
大変困っておりました。

このテープを貼るだけでこれらの悩みは瞬時に消え去り、全く熱くも冷たくもなく
快適に過ごせるようになりました。

年間通して販売されている商品ではないため、購入チャンスのときに多めに買っています。
今では欠かせない最高の断熱アイテムです。

プチプチより先にサッシ枠断熱テープを貼る理由

  • 考え方のコツ:直接サッシ枠に貼る

サッシ枠断熱テープの粘着面は、サッシ枠に貼り付けるのを想定して開発されています。
仮に、最初にプチプチを透明テープで貼った場合、サッシ枠から発生する熱は最初にこのテープの粘着面が受けることになります。そうすると、この透明テープの上からサッシ枠断熱テープを貼っても、断熱テープの効果を十分に発揮できない、と私は理解しております。

<良くない例>

サッシ枠断熱テープがサッシ枠に直接触れていない

<ベターな例>

サッシ枠断熱テープがサッシ枠に直接触れている

サッシ枠断熱テープの貼り方

必要な長さに断熱テープをハサミで切り、窓の下部から順に圧着して貼っていきます。
この順序で貼る理由は、熱(熱気・冷気)や結露によるダメージは、上部よりも下部の方が酷いからです。

窓枠の下部から順に貼っていく

私は約5年間貼った断熱テープの劣化を確認すると、日当たりの激しい窓枠下部は劣化が激しく、上部はまだ使用に耐え得る状態でした。

劣化すると粘着剤が残る

粘着剤(糊)の剥がし方は後述しています

プチプチを貼る

プチプチをカットする

<コツ>

  1. 一人より二人以上でカットすると、格段に楽です。
  2. 窓ガラスサイズよりも、縦横ゆとりあるサイズでカットします。
  3. 気泡のライン(横ライン)に沿ってカットする場合はハサミが楽ですが、逆のライン(縦ライン)でカットする場合は、カッター使用が楽な場合があります。

1.プチプチ上部を数か所、マスキングテープで仮止めします。

2.縦丈の位置をマスキングテープで仮止めします。

3.プチプチのボトムを、気泡のラインに沿ってカットします。

4.少しゆとりある寸法の横幅で、縦ラインにカットします。

プチプチを貼る順序・貼り方

貼る順序

  1. 窓ガラス上部を貼る
  2. 窓ガラスの左辺(縦ライン)を貼る
  3. 窓ガラスの右辺(縦ライン)を貼る
  4. 最後にボトムを貼る

この順序が重力に逆らわず、貼りやすいと思います[2]貼り付ける状況に応じて、2と3が入れ替わる場合があります。

プチプチの貼り方

プチプチの凸部分(気泡)と窓ガラスが接する貼り方が理想的です。
理由は、結露による水滴が滴りにくくなるからです。
ただし、完璧な状態に貼るのは難しいので、

  • 出来るだけ、プチプチと窓ガラスの間に空間を作らない

という点を常に意識しながら貼る作業に臨むのがベターだと思います。

1本の透明テープで1辺を貼ると仕上がりは美しいですが、私の技量では無理なので、
自分が貼りやすい長さ(40cm~50cm)に透明テープを切って、プチプチの1辺を3~5分割して貼りました。

サッシ枠断熱テープの効果を最大に活かすために、透明テープがあまり被さらないように貼り付けます。
だいたいの目安で、5mm~10mm幅を貼り付けラインにしました(赤丸部分)。
先にプチプチ側に透明テープを貼り付けておくと、プチプチのしわにも対応でき、貼り付けやすくなると思います。

指でプチプチを押さえて窓ガラスとの間の空気を逃がしながら、サッシ枠断熱テープの上に透明テープを貼り付けていきます。
透明テープの接着面にしわや気泡があると、その部分から空気が出入りして接着力が弱まり、断熱効果もダウンするため、出来るだけしわや気泡が無いように貼るのが理想的です。

これらの貼り方はどの箇所でも同様です(私のやり方では)。

結露吸水テープ・珪藻土スティックを仕込む

目的とする効果

窓ガラスとプチプチの間の空気層で発生する結露により、水滴が溜まったり、水はけが悪くなります。
そこで、空気層内の水滴を吸水したり湿度管理したりして、空気層内のコンディションを良くするのが目的です。

プチプチ断熱対策において必須作業ではないですが、吸湿アイテムを仕込んでおくと、水はけが格段に良くなります。

100円ショップの結露吸水テープは粘着剤(糊)が残る

2018年時には100円ショップの結露吸水テープを使ったのですが、約5年経って剥がしてみると、粘着剤がひどく残りました
安価な商品は粘着剤が残りやすいため、専門メーカーの製品にしておけば良かったと痛感しました。
珪藻土グッズは100円ショップの製品で十分だと思います。

2018年時は100円ショップの結露吸水テープ
上画像の結露吸水テープを剥がすと、粘着剤(糊)の残りが酷い

品薄になるので早めに購入しておく

<私のレビュー>5.0

やはり専門メーカーのニトムズ商品は抜群の安心感を抱けます。吸水と自然蒸発の両方に優れた素材・技術でなければいけないので、100円グッズでは不安に感じます。

「切って、貼るだけ」という作業のお手軽さ、貼り直しのやりやすさなど、ニトムズの技術力の高さを感じます。

需要の高いシーズンに買えば、お手頃価格な点も好感を持てます。

サッシ枠断熱テープと同様に、需要の低いシーズンではホームセンターでは取り扱っておらず、ネット通販では高額で販売されています。品薄になる前の購入を強くおすすめします。

  • 珪藻土スティック
100円ショップ セリア商品

画像の珪藻土スティックは長さ6cmで、室外から見ると下のようになります。

窓の外からの外観

結構目立つので、他人様からの印象を気にされる方は、違った形状やサイズのものをお探しください。

ダイソーの珪藻土グッズ

私は珪藻土プレートが余っていたので、スティックを自作してみました。
関連記事 【DIY】100円の珪藻土プレートを切断してスティック8本を作る方法

珪藻土プレートを8分割 DIY

仕込み方

プチプチのボトムを貼る前に、結露吸水テープを窓ガラスに貼ります。
ハサミで必要な長さに切って、はく離紙を剥がし、窓ガラスに圧着します。

珪藻土スティックを結露吸水テープの上に乗せます。

プチプチのボトムを貼る直前の状態。

プチプチのボトムを貼り終え、結露吸水テープと珪藻土スティックの仕込みが完了。

断熱カーテンライナー(透明カーテン)の下に除湿剤を置く

how insulation works

関連記事 断熱カーテンライナーで、なぜ断熱できるのか?

目的とする効果

断熱対策の最終目標は、「いかに湿気を溜めないか」ということだと、私は思っています。
理由は、熱気・冷気の流入や流出の遮断に成功しても、窓周辺の湿気は残るからです。

暑いシーズンでは結露が生じて、窓の周囲に湿気が溜まります。
寒いシーズンでは室内外の冷気が、部屋の床上に溜まります。

断熱カーテンライナーで空気層を作り断熱対策をしても、その空気層の中で暖気と冷気の対流現象が生じ、冷気は下降していきます。
そのため、最終的には断熱カーテンライナーのボトムで湿気が滞留してしまいます。

湿気が高いとカビが発生しやすく不衛生ですし、空気質も良くないですし、
なにより、単純に肌感覚が不快になります。

そこで、これらの湿気を最後まで除去するために、除湿剤を設置します。
同日に設置したクローゼット内の除湿剤に次ぐ勢いで、ぐんぐん湿気を吸い取っているので、
除湿効果はあります。

除湿剤はどの商品が良いのか?

個人的には、単価が非常に安いAmazon商品を使っています。

断熱カーテンライナーと窓の間に設置する

窓ガラスやサッシ枠に粘着剤(糊)が残った場合の対処法

  • 必ず換気の良い環境で行ってください。スプレー臭がきついです。
  • マスク着用して作業してください。
  • 粘着剤剥がしは1~3日ほど掛かり、集中力と体力を著しく消耗します。ゆとりある日程で作業を行ってください。

窓ガラスの粘着剤(糊)の剥がし方

この透明テープでも5年経過すると、一部の箇所で粘着剤が残りました。粘着剤はがしで窓ガラスに付着した糊を除去しましたが、プチプチを貼るより重い作業だったので、テープ選びは品質重視をおすすめします。

粘着剤はがしで糊を溶かして剥がす

サッシ枠の粘着剤(糊)の剥がし方

サッシ枠断熱テープの寿命・交換時期

厚みが薄くなったり、剥がしにくくなれば交換時期だと、私は判断しました。
ただ、余程に日当たりが強い箇所でなければ、最低5年の寿命はある、と思います。

劣化すると厚みが薄くなる

剥がしやすいが粘着剤は残る

貼り付けてから5年後に剥がすと、画像のように粘着剤(糊)がサッシ枠に残りました。
専門メーカーの製品ですらこのような状態になるため、安価な製品はより一層注意が必要です。

粘着剤は粘着剤はがしをスプレーして取り除きます。

粘着剤が分解され溶けていきます。

スプレーすると粘着剤が溶け始める

付属のヘラで簡単に剥がれます。

溶解した糊をヘラで剥がしていく

窓の断熱対策を施しておくと、エアコンの効きが格段に良くなり、電気代節約やエコに繋がります。
また、空気の質もアップしているように感じます。

カーテンによる断熱対策の記事も併せてお読みください。
関連記事 【窓の断熱:カーテン編】遮熱UVカットミラーレース&断熱カーテンライナーの効果

本記事のコンテンツは以上です。
お役に立てれば嬉しく思います。

脚注

脚注
1 本記事では透明の梱包用テープを使用し、「透明テープ」と呼んでいます。
2 貼り付ける状況に応じて、2と3が入れ替わる場合があります。

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