前回記事の時間足別での環境認識でチャートの流れを把握したら、エントリータイミングを絞り込んでいきます。
スキャルピングでは5分足と1分足のチャートを同時に開いて、ローソク足の値動きを観察します。
「可能な限り覚える事項を少なくする」心持ちで私のスキャルピング手法を綴っているため、
今回は覚えるローソク足を3つに厳選しました。
前提:スキャルピング(15分以内), ロング
- スキャルピング可能な取引所:FXGT(ミニ口座)のBTCUSDトレード
当サイトのトレード手法は数秒~数分を時間軸としたスキャルピングでロングポジションです。
移動平均線・出来高などのインジケーターを使わないライントレードです。
スキャルピング手法を採る理由については、以下の記事をご覧ください。
チャートを読むコツ
ローソク足の組み合わせに拘らない
- 時間軸15分以内を前提としたローソク足の捉え方を書いています。
たまにTwitterで「ローソク足組み合わせ60選」などの画像を見かけますが、「60パターンも覚えられない」というのが私の正直な感想です。ローソク足3~4本の組み合わせ60パターンに意識を傾けると、「木を見て森を見ず」になってしまい、視野が狭くなってチャートの流れを把握しづらくなると思います。また、個々のローソク足の分析も複雑になり、迷いが生じやすく、エントリーしづらくなると思います。
そのため、ローソク足の組み合わせに拘るよりも、
- ストップロスの位置を確認する
- 視野を広げてローソク足が形成してきた形を「1つのまとまり・塊」として視覚的に捉え、チャートパターンで環境認識する
- 値動きのモメンタムを観察・期待値の高さを確認
関連記事:【ビットコインFX】スキャルピングのための環境認識のやり方・種類 | i-topics
一番大切なのはローソク足の「値動き」なので、チャートパターンやローソク足の種類よりも「値動き」の見極めが最も優先されます。
値動きについては別記事で書きます。
覚えるローソク足は3つ
ビットコインFXで覚える事項を極力少なくするためローソク足を3つに絞っていますが、以下のローソク足が出現したから必ず上昇・下降になると捉えるのではなく、「予兆」という目線でエントリーするとリスクを抑えたポジション決済に繋がると思います。
- 大陽線発生後にエントリーしても優位性が低くなるケースが多いので、覚えるローソク足から省いています。
- 大陽線直後に全戻しの大陰線になるケースが珍しくないので、大陽線を当てにすると危険だと考えています。
- 大陽線はショートのストップロス解消を伴って発生する結果のローソク足なので、大陽線を意識するよりもショートのストップロスの位置を意識するほうが、大陽線を狙いやすくなると考えています。
- 1時間足・4時間足の大陽線ならロングのモメンタムの持続性を読み解けますが、本記事では15分以内のスキャルピングの場合を書いているため、ここでは大陽線を省いています。
ピンバー
1.下ヒゲが長い:上昇へ転換
黄色枠がピンバーになった理由は、ショートがロングのストップロス(緑ライン)を解消したので、ロングの新規買いが入り上昇したからです。
個人的には、ピンバーを見届けてからエントリーするのは避けています。理由は、ピンバー形成後もロングのモメンタムが持続するとは限らないからです。ショートが敢えて一時的な上昇を許容しているだけかもしれません。
寧ろ、ピンバーが出来上がってくる途中の方が、ピンバー形成に期待してロング資金が入ってきやすい傾向が強いです。
そのため、緑ラインより下で待ち構えてエントリーして、ピンバー完成直前で利確するのが私の手法となります。
逆三尊(緑)を形成後、勢いよく上昇が持続しましたが、ショートのストップロス解消後、ショートの売り込みが始まり(赤:下落予兆)、上げ渋りが見られ、最後に陰線上ヒゲピンバー(黄色)が現れ、大きく下落しました。
上の画像で売り圧力が高まってくる過程を理解頂けると嬉しいです。
十字線
- 示唆:トレンドの転換
- 出現:
- 高値圏:天井圏の終わり
- 安値圏:底値圏の終わり
ダブルボトム右足の底値圏(緑)で十字線(黄色)が出現しています。その後上昇に転じました。
このようなケースでご注意頂きたいのは、1本目の十字線が現れたからトレンド転換すると考え、焦ってエントリーしてしまう、という点です。多くのケースでは1本目の十字線は「売り買いが拮抗状態になってきてトレンド転換の示唆・予兆」を示しますので、「そろそろ転換するタイミングなのかな」という気持ちでチャート推移を監視し、ロングにモメンタムの強さを感じられたらエントリーします。
大陰線
- 示唆:売り圧力が非常に強い
- 出現:三尊形成時・高値更新の失敗・ロングのストップロス解消が続く時・ショートのストップロス解消時
高値更新できずにダブルトップとなり、1分足では三尊を形成しながらショートがロングのストップロスを連続して解消した結果、大陰線(黄色)になりました。
1分足の黄色部分の底でエントリーしてもショートのストップロスが遠いので、ロングに優位性がありません。
大陰線が出現したときは、
- ロングの優位性の有無
- ショートのモメンタムの弱さ
- 1分足の安値更新が止まる
に着目しながら冷静に1分足を監視します。
関連記事:ビットコインFXのスキャルピング手法 - 分かりやすい順序で一覧表示されます。
本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
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