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ステーブルコイン(USDT, BUSD, USDC,)の送金手数料を比較

この記事は約6分で読めます。

ビットコインFXでは、どこの取引所でもUSDT, BUSD, USDCなどステーブルコイン決済仮想通貨となっています。

今回は「ステーブルコイン(USDT, BUSD, USDC,)の送金手数料ネットワーク手数料)を比較」について書いてみます。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは米ドルを始めとするフィアットに連動するレート変動しない「価格が安定した」仮想通貨です。ビットコインFX, 仮想通貨デリバティブ取引の証拠金として利用されることが多いです。仮想通貨現物取引の決済通貨にも使われます。セービング積立ステーキングで金利を得ることも可能です。代表的な銘柄は、USDT, BUSD, USDC。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

ネットワーク手数料とは

多くの仮想通貨は別の取引所へ送金する際にネットワーク手数料が掛かります。
詳しくは以下のページをご覧ください。

仮想通貨の送金方法

仮想通貨の送金方法については、以下の記事をご覧ください。

ステーブルコインの送金手数料比較

取引所やネットワークの種類によって送金手数料(ネットワーク手数料)は異なります。

ここでは当サイトで取り上げている取引所の範囲内で比較します。
FXGTTitan FXは対応非対応は把握しています。手数料金額が分かれば後日書き足します。

テザー(USDT)のネットワーク手数料

BinanceBybitFXGTTitan FX
ERC203510
BEP200.80.8××
TRC2011×
単位:USDT, ○:対応, ×:非対応

Titan FXではERC20のみ対応しているので、BybitからUSDTを送金してTitan FXへ入金する方法がネットワーク手数料が安く済むといえます。
Titan FXの仮想通貨入出金対応は、2022-02-15から始まったばかり[1]出典:Titan FX, 仮想通貨での入金について, 2022-03-09閲覧。なので、今後送金手数料が安くなるネットワークへの対応を期待しています。サポートにも要望のメールを送りました。

Binance, Bybitどちらからの入出金でもBEP20のネットワーク手数料は0.8USDTで同じなので、同じ条件で送金が可能です。
そのため、USDTを寝かしておく時期が続きそうなら、Bybitデリバティブ取引を利用している方でもセービング金利の高いBinanceに預けておく方がお得になります。

2022-03-09現在で、USDTのBinanceセービングAPYは10%[2]2000USDTまで適用。Bybitの積立ステーキングのAPYは3%です。但し、Binance, Bybitどちらも変動金利のため、後日金利が逆転する可能性はあります。

バイナンスUSD(BUSD)のネットワーク手数料

BinanceBybitFXGTTitan FX
ERC2035×××
BEP2000.8××
BEP20.5×××
単位:BUSD, ○:対応, ×:非対応

Binance→Bybitへの出金は、BEP20でネットワーク手数料0で送金できます。
Bybit→Binanceへの出金は、BEP20でネットワーク手数料0.8が掛かります。
BUSDはBinanceのセービングよりBybitの積立ステーキングの方が利回りが高い[3]2022-03-09現在のAPY。Binanceでは500BUSD以降のAPYは1.50%。Bybitは500000BUSDまでのAPYが4.5%。ので、ネットワーク手数料0.8ドル以上の金利を得ればBybitで資産運用する方がお得になります。但し、Binance, Bybitどちらも変動金利のため、後日金利が逆転する可能性はあります。

関連記事:【Binance】バイナンスUSD(BUSD)をフレキシブルセービング | i-topics

FXGT, Titan FXでは、BUSDを取り扱っていません。

USDコイン(USDC)のネットワーク手数料

BinanceBybitFXGTTitan FX
ERC203525××
BEP200.80.8××
BEP21×××
TRC2011××
単位:USDC, ○:対応, ×:非対応

Binance, Bybitどちらからの入出金でもBEP20ではネットワーク手数料0.8で同じで、安価に送金できます。
USDCはBinanceのセービングよりもBybitの積立ステーキングの方が利回りが高い[4]2022-03-09現在のAPY。Binanceでは75000USDCまでのAPYが1.2%。Bybitでは500000USDCまでのAPYが2.5%。ので、Bybitで資産運用する方がお得になります。但し、BUSDと同様に、後日両者の利回りが逆転する可能性はあります。
実際に私はUSDCを積立ステーキングで運用開始後すぐ、8.88%から3%にAPYが下がった経験があります。

FXGT, Titan FXでは、USDCを取り扱っていません。

まとめ

色々な仮想通貨の送金ネットワークに利用されているERC20ですが、Binanceは自社のBEP20を普及させるために、ERC20での出金を高額に設定しているように思えます。利用者としては安く送金できれば良いので、全ての取引所がBEP20, TRC20に対応してもらえるのを望みます。そうすると、取引所間での資金融通が格段に良くなりトレードしやすくなります。

私は日常的に、FXGTとTitan FXを利用しています。現状ではTitan FXはERC20しか対応していないので、Titan FXでの証拠金を追加したくてもUSDTを送金しづらい思いをしています。Titan FXの今後の取り組みへ期待しているところです。

関連記事:【Titan FX】FX・CFD会社のレビュー・評価&おすすめ理由 | i-topics

ネットワーク手数料が同額で同じ条件なら、ステーブルコインを置いておく取引所は資産運用(セービング・積立ステーキングなど)の利回り(APY)が高い取引所を選ぶ方がお得といえます。
仮想通貨市場が下降トレンドでトレードしない時期が数週間続いてステーブルコインを保有しているだけでは勿体ないので、金利収益で増やしやすい取引所活用すると資金効率が高まると思います。

本記事がお役に立てれば嬉しく思います。

脚注

脚注
1 出典:Titan FX, 仮想通貨での入金について, 2022-03-09閲覧。
2 2000USDTまで適用。
3 2022-03-09現在のAPY。Binanceでは500BUSD以降のAPYは1.50%。Bybitは500000BUSDまでのAPYが4.5%。
4 2022-03-09現在のAPY。Binanceでは75000USDCまでのAPYが1.2%。Bybitでは500000USDCまでのAPYが2.5%。

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