私のこれまでの失敗経験から決めているマイルールをご紹介させて頂きます。
エントリーポジションはロングを前提としています。
前回記事のスキャルピング手法を行う上で心掛けているトレードルールです。
大きな時間足で環境認識、1分足でエントリー
- 環境認識:月足・週足・日足・4時間足・1時間足の順序で行います。
- 推移:15分足・5分足で監視します。
- エントリー:1分足で判断します。
30分足は、1時間足では分析しづらいときに使います(下降ウェッジの確認など)。
具体的な環境認識のやり方は、以下の記事をご覧ください。
期待値の高いタイミングだけを狙う
いくらボラティリティの高いビットコインFXといえども、なかなかエントリーラインを越えないケースの方が多いです。そして越えるのを待っている間に逆行して大きくドローダウン→口座破産を13回経験してきています。
トレード日誌を書き始めてから「期待値の低い部分でエントリー」していることに気づきました。
頭では分かっていても、いざライブのチャートを目の前にしてエントリータイミングを計っていると、冷静さに欠けてしまいます。
目前にメモを貼るようにしてから、一呼吸置いたエントリーを意識できるようになりました。
「期待値の高さ」に絞って意識すると、
などの効果に気づきました。
とりわけ、「エントリーを見送る」ようになれたのは大きな成長に繋がりました。
関連記事:期待値とは?期待値が高いケースとは?低いケースとは?
トレードではなかなか待てないタイプでしたが、自分の中では飛躍的に待てるようになりました。
「安全に買う」を心の中で唱えてからロングしています。
エントリー根拠を失えば損切り
裁量での損切りは今でも課題ですが、エントリー根拠を失えば損切するのをマイルールにしています。
などを根拠としてロングをエントリーするので、底にならなかった時点で損切りするように心がけています。
上昇中に利確、高値更新前に利確
利確は全く欲張りません。上昇中に利確します。
上画像で抵抗ライン(緑)を力強く上抜けいくと予想していましたが、ショートが売り込んでくるのも予め分かっていたため、一旦利確しました(赤矢印)。
利益が出ているのにもっと高値を期待してポジションをそのまま保有し、結果的に損失に転じて損切りするという悔しい経験を数えきれないくらいしてきたので、利益が出ている間に利確するようにしています。
押し目買いをしない
逆三尊やダブルボトムで押し目形成中に見えても、押し目買いはしないようにしています。
理由は、押し目が成立するかどうか分からないからです。
私の経験では、押し目形成に失敗して下落してきても自分に都合よく考える思考に陥りがちになり、
「この辺りで下げ止まって建値に戻ってくるだろう」
と、エントリー前と全く違った見立てに変わり、結果的には大きく損失するケースが多いです。
最悪の場合は口座破産になります。
「期待値の高い位置で安全に買う」ためには上画像の底値圏(青矢印)でエントリーするのがベストですが、底でのエントリーを逃した場合は、逆三尊右肩を形成してくるのが予め予測できるので焦ってロングせずに、逆三尊右肩の完成を見届けてからエントリーすると比較的安全に買えると思います。
逆三尊右肩が不成立になれば、即損切します。
まとめますと、押し目不成立で下落しても自分に都合よく考えて更なるドローダウンになるケースが非常に多いため、私は押し目を狙いません。押し目成功で上昇した場合は、次に下落してくるまで待ちます。
方向感が分からない場合は「待つ・見送る」
私は時間軸が短いので、基本的に「相場は上がるか下がるか」2つのフェーズしかないと思っています。
いわゆる「レンジ内でヨコヨコ(横横)に推移」という方向感に乏しいフェーズでもチャートは上下していますので、上昇・下降の2択で極力捉えるようにしています。
しかし、上下しながらもボラティリティが小さい場合、上昇すると予測できてもスプレッド分も上昇出来なければ利益に繋がらないので、見送る判断をします。
値動きが活発でない相場では、スプレッド分も上昇しないケースは珍しくないので、ひたすら待ちます。ボラティリティが高まって値動きが活発になり始めたら、エントリータイミングを探り始めます。
トレードを始めて1年間はエントリーを待てないタイプでしたが、
- エントリーの都度、期待値の高さを確認する
よう強く意識すると、「待つ・見送る」姿勢が身に付きました。
ボラティリティが小さく方向感が分からない場合は無理してエントリーせず、
- ぼーっと眺めて方向感が見えてくるまで「待つ」
- 気楽にリラックスしながらチャートを眺めて「見送る」
このような態勢で相場を監視しています。
見送りが外れて上昇し乗り遅れた場合は、再度下落してくるまで待ってチャンスを探ります。
スマホアプリでトレードしない
これまでの経験上、スマホアプリではほとんど勝てた記憶がありません。特にBybitアプリは、デリバティブ注文で予め利食い・損切り設定した上でエントリーしやすいインターフェースなので、安直に数量を入力してエントリーしがちになります。
アプリではチャートの見える範囲が狭いため、数日前のストップロスの位置が確認しづらいのでエントリー根拠が甘くなったり、損切位置が適当になりがちになります。タブレットの画面サイズでもチャートの見える領域が狭いため、トレードしません。
私が単純に下手という点は認めておりますが、もし同様に「アプリでは勝てない」という悩みをお持ちの方は、アプリでのトレードを止めて「トレードはPCだけ」というルールを設けてみてはいかがでしょうか?
初めの頃は自制心がなかなか効かず、誘惑に駆られてついついアプリからエントリーしてしまいますが、3か月経てばマイルールを守れるようになると思います。
落ち着いて取り組めないときはトレードしない
仕事前や3時間以内に予定があるときはトレードしないようにしています。
理由は、
- 予定が気掛かりで落ち着いてトレードに取り組めない。
- ドローダウンした場合、制限時間が決まっていると救済対処するのに気が焦る。
- トレードに負けた場合、嫌な気持ちのまま予定に引きづる。
恐らく、トレードの大ベテランでも負ければモヤモヤした気持ちになると思います。
モヤモヤする感情が生じやすくなるトレードを極力避けて、落ち着いて取り組める時間だけに限定してトレードするように心がけています。
体調が良くないときはトレードしない
体が少しだるかったり頭痛があったり眠気がしたりと、体調が優れないときはトレードしないようにしています。単純に判断力が鈍るからです。
トレードし始めの頃は、「このチャンスを逃してはいけない!」と気が焦ることが多かったですが、
- チャンスは1日に何度でもある。
- 後日にもチャンスは訪れる。
このようなスタンスに立てるようになってから、トレードをしなくても焦らなくなりました。
流れが急変しやすい時間帯にトレードしない
朝8時台にやらない
ビットコインFXは日本時間9時から日足がスタートします。日足が切り替わった朝9時になった途端に猛烈な勢いで下げてくるケースは珍しくありません。過去に、8時台にエントリーしてドローダウンしてしまって9時を挟んでポジションを持ち越した結果、急な下落で口座破産を何度も経験しています。
ですので、目前でどんなに上昇していても8時台にはエントリーせず、9時過ぎるまでチャートを静観しながら待つようにしています。
4時間足・1時間足が切り替わる直前にやらない
1日の中でも、4時間足や1時間足が切り替わった途端に潮目が変わることが多いです。
ビットコインFXの4時間足は日本時間の下記の時間からスタートします。
- 9時
- 13時
- 17時
- 21時
- 1時
- 5時
これらの時間に切り替わる前にポジションを持ち越さないようにしています。
時間の変わり目で、無理やり強引に下げてくるケースが珍しくありません。
1時間足が切り替わるタイミングも潮目が変わる傾向があります。4時間足ほど顕著ではありませんが、ショートが活気づく変化に気づきやすいです。
30分足や15分足の切り替わりでも潮目が変わることがあります。
対策として、私は時間の切り替わりに気づきやすくするために、15分ごとにMT5のアラートを設定しています。→ MT5で15分ごとにアラートを設定する方法
夜21時以降はやらない
夜21時以降にトレードすると寝つきが悪くなるので、やらないようにしています。
21時や23時はニューヨークタイムで市場が活発になったり、米雇用統計やCPI、FRB金融政策など重要な経済指標が発表されたりする時間帯ですが、睡眠を大事に考えトレードしないようにしています。
手持無沙汰なときはトレードしない
- 睡眠途中に目覚めて二度寝できなくなり手持無沙汰な気分でトレードする。
- 3時間後の予定までアイドルタイムになるので手持無沙汰な気分でトレードする。
このようなケースのトレードはことごとく負けてきました。気分は手持無沙汰でも気持ちは本気でトレードに取り組むのですが、ほぼ例外なく負けてきました。何かジンクスかもしれませんが、手持無沙汰だからといってトレードしないようにしています。
人それぞれトレードルールは異なりますが、私の場合はトレードする時間帯に特別注意を払っています。
次回は「トレード前に確認すべきポイント」について書きます。
関連記事:ビットコインFXのスキャルピング手法 - 分かりやすい順序で一覧表示されます。
本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
コメント