Binanceの取引量の活発さは、他の取引所へ移ってからその凄さを思い知らされます。ユーザーインターフェースや手数料の面からも、結局はBinanceが一番使いやすい印象を持っています(現物取引)。
本記事ではメールアドレスによるBinance登録・アカウント作成・口座開設方法について書いてみます。
(私は既に開設済みのため口座開設時の画像をあまり用意できませんでした。公式サポートへのリンクが多いです。)
手順・概要・用意するもの
手順・概要
以下の順序で手続きを進めると、横道に逸れずスムーズに行えると思います。
名前や住所を入力せずに簡単に登録できます[1]名前や住所を入力せずに登録は可能ですが、実際に取引するには本人確認の手続き時に、名前や住所の提出が必須となります。。
- Binanceにメールアドレスとパスワードを登録(Binance.comはこちら)
- メール認証:送信されてきた認証コード(6桁の数字)を入力
- 二段階認証でセキュリティ強化
- Binanceアプリに登録・設定
- 本人確認認証(KYC[2]Know Your Customerの略。)
用意するもの
- 二段階認証アプリ・Google Authenticator
- 運転免許証・パスポート・マイナンバーカード(本人認証)
- セルフィー画像(本人認証)
Binance登録・アカウント作成・口座開設
詳しくは、以下の公式サポートをご覧ください。
メールアドレスを登録
- Binance.comへアクセス(紹介IDが含まれます)。
- メールアドレス登録:登録後ログイン時に使います。フリーメールでもOK。
- パスワード登録:登録後ログイン時に使います。
- 最低8文字
- 最低でも1つの数字
- 最低でも1つの大文字
- 紹介ID:73190578
1.初めに居住地を選択します。
2.「個人アカウントの作成」をクリック。
3.メールアドレス・パスワードを入力します。
紹介IDは「73190578」をご確認ください。
メール認証
1.「コードを取得」をクリックすると、メールが届きます。
2.「件名:【Binance】Confirm Your Registration」
6桁数字の認証コードがメールで届きます。
ログインする
1.Binance.comからログインします。
2.メールアドレス・パスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。
3.スライダーでパズルを完成させます。
機械的なログインではなく、人の操作によるログインを確認するためのセキュリティチェックです。
4.メールアドレスに「確認コード」が届きますので、Binanceページに正しく入力します。
確認コードの有効時間は30分です。
以上でログイン作業は終わりです。
この流れのまま次にGoogle認証による二段階認証を設定します。
Google Authenticatorで二段階認証を設定する
補足:Google認証を先に済まさないと、電話番号認証が出来ません。
Google Authenticatorの使い方
Google Authenticatorアプリの使い方は以下の記事をご覧ください。
バックアップキーの保存方法はこちら。
二段階認証の目的
メールアドレスとパスワードだけでのBinanceログインでは、セキュリティが脆弱過ぎます。
二段階認証アプリでセキュリティを強化しておきます。
二段階認証を設定する
Binanceでの二段階認証(Google認証)設定方法については、以下の公式サポートをご覧ください。
1.アカウント>セキュリティ
2.セキュリティ>バイナンス/Google認証
3.「件名:[Binance] Bind Google 2FA」というメールで、認証コード(6桁数字)が届きます。
ここまでで二段階認証の設定は完了です。
Binanceアプリへ登録する方法
Binanceアプリへ登録
Binanceアプリへ登録する方法は、以下の公式サポートをご覧ください。
Binanceアプリに登録する目的
PCでBinanceへログインする際にアプリのQRコードスキャンでログインすると便利です。
QRコードスキャンでログインすると、Google Authenticatorでの認証コードを入力する手間が省けます。
BinanceアプリのDL
- iOS:「Binance: Buy Bitcoin & Crypto」をApp Storeで (apple.com)
- Android:Binance – 仮想通貨取引アプリ – Google Play のアプリ
QRコードでログインする方法
1.アプリ上部分の赤枠をタップ。QRコードスキャンに切り替わります。
2.Web版Binance.comを開き、ログイン。
4.QRコードスキャンによるログインが成功すると、下のように表示されます。
本人確認認証(KYC)
私が登録した頃のBinanceでは本人確認(KYC)は必須ではありませんでしたが、2021年10月19日から必須となりました。
本人確認が完了していないと、Binance外への出金などが制限されます。
本人確認が必須ではなかった理由はこちら。
KYCには2種類ありますが、本記事では1段階目の認証(インターミディエイト認証)について取り扱います。
Binance本人確認は安全なのか?
自分の個人情報を海外の企業へ提出するのは不安だと思います。私も初めそうでした。
でもFXGTのKYCを経験してから、本人確認に抵抗がなくなりました。
Binanceの本人確認で提出する個人情報は下記の通りですが、これまで迷惑メールや迷惑SMSは全くありません。ログインQRコードですら有効時間が過ぎれば無効になるくらいセキュリティの高いBinanceなので、Fintech企業として世界最高水準の安全度を誇っていると思います。
Binanceスタッフが個人情報を持ち出す可能性は、国内IT企業の社員が同様な不祥事を起こす可能性と同等またはそれ以下だと思います。誰も検証が出来ません。
Binanceの取り組みをページで読む限り、私は企業として好印象を持っています。
ただ、どこの国の会社なのか明記してもらえると、もっと信用度が増します。
一説には所在地がマルタ共和国との表記がウェブサイトでちらほら散見されますが、
マルタ側は否定しているとの説もあるので、堂々と明記してもらえると安心できます。
2022-02-28現在のところ、公式ページ内で規約内も調べましたがBinance所在地を確認できる文言は見つけられませんでした。
ただ、このような不明点があっても、業界企業への問い合わせ窓口が設けられ、Binance上場やその他商品を扱ってほしい周辺企業の熱い視線と注目を集めていると思いますので、仮想通貨事業の中核を担うBinanceは、業界内でも圧倒的な信用を期待を寄せられていると思います。
私は他の海外取引所にでもKYC経験者で、問い合わせでのやり取りも何度もしてきているので慣れています。ですから少し偏った見方になるかもしれませんが、私個人の感想では、Binanceの本人確認を警戒する必要は無いと思っています。
(ご自身のご判断で本人確認を行うようお願いいたします。)
本人確認認証する方法
本人確認(KYC)認証の方法については、以下の公式サポートをご覧ください。
動画は英語ですが初めに視聴すると、手順の流れを把握しやすくなります。
手順・入力する個人情報の項目・必要書類
- 居住国の選択
- 個人情報の入力
- 氏名
- 誕生日
- 住所:郵便番号・都道府県・市町村・番地
- 本人認証:画像のアップロード(表・裏、どちらも必要)
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- セルフィー画像:自撮り画像のアップロード
- 顔認識:スマホの認識システムで行う
手続き時の注意点
- 個人情報入力まで進むと、15分以内に写真認証を完了すること。
- 処理中にブラウザを更新しないこと。
- 1日の最大可能数は10回まで。
- 10回申請が却下された場合は、24時間後に再度申請できます。
本人確認するメリット
本人確認(KYC)を済ますと、以下のサービスが利用できるようになります[3]出典:Binance Support, バイナンスID認証に関する重要な変更点, 2022-02-25閲覧。。
逆に言えば、KYCが完了するまでは制限されています。
- 出金
- 注文の取り消し
- ポジションのクローズ
- 償還
本人確認が必要な理由
- マネーロンダリングなどの金融犯罪を防ぐ目的
KYCの詳しくは、Binance AcademyのKYC(本人確認)とは?をご覧ください。
以上でBinance口座開設手続きは終わりです。
次は、Binanceへ完全無料で入金・送金する方法へお進みください。
Binanceはメールアドレス登録だけで信用できるのか?
個人の意見となりますが、利用者として私は信用しています。
Binanceが信用できる理由
- 仮想通貨売買がしやすい注文方法を採用していて、ユーザーに親切。
- OCO注文
- 数量ではなくUSDT・BUSD金額で注文できる点
- Binance外への出金処理が速い
これら以外に信用できる理由は、Bybitと同じです。
関連記事:Bybitはメールアドレス登録だけで信用できるのか?
なぜメールアドレスだけで口座開設できるのか?
日本の銀行や証券会社の口座を開設するには、住所・氏名などを明かして証明書を提出するのは当然の行為です。
しかし仮想通貨の世界では金融文化の背景が異なります。
ドル・ユーロ・円・ポンドなど法定通貨は「中央集権的」な制度で管理されています。発行数量・発行権限・金融政策などを各国の中央銀行や国際機関が携わっています。
一方、仮想通貨は「匿名性」「分散性」の文化を重んじる背景の下、発展してきました。
身近な例でこの利点を説明しますと、
- YouTubeやTwitterアカウントに直接投げ銭を入れられる
- ニュース記事やブログ記事の著者に直接購読料を送金できる
自分が感じた価値の分だけ支払うような個人間送金が可能となり、お金の融通が活発かつ自由になります。
もちろん、この利点には問題点があり、お金の送金が自由になるとマネーロンダリングや脱税などの不正も生じやすくなります。
このような課題に対し、Binanceは様々な議論や意見があるのを加味しながら、マネーロンダリング対策(AML)の一環として本人確認(KYC)が導入されました[4]出典:Binance Academy, KYC (本人確認) とは?, 2022-02-25閲覧。。
したがって、匿名性の文化を尊重する意味でメールアドレスだけで口座開設と取引が可能だったのですが、世界的な時流にも対応するため取引(トレード)にはKYC必須となりました。
Binanceは仮想通貨サービスが巨大過ぎて難しく感じる商品が多いですが、仮想通貨現物の購入・売却やセービングは初心者にも使いやすいサービスです。個人的には、ユーザーの使いやすさや利便性に真剣に取り組んでおられる企業という印象を持っています。私はたくさんの取引所を横断して、結局Binanceに戻ってきました。Binance.comはこちら。
関連記事:Binanceの使い方・利用方法 - 分かりやすい順序で一覧表示されます。
本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
脚注
↵1 | 名前や住所を入力せずに登録は可能ですが、実際に取引するには本人確認の手続き時に、名前や住所の提出が必須となります。 |
---|---|
↵2 | Know Your Customerの略。 |
↵3 | 出典:Binance Support, バイナンスID認証に関する重要な変更点, 2022-02-25閲覧。 |
↵4 | 出典:Binance Academy, KYC (本人確認) とは?, 2022-02-25閲覧。 |
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