投資信託を積み立てるための待機資金をBybitの積立ステーキングで運用しています。
今回は「Bybitでテザー(USDT)の積立ステーキングをする方法」について書いてみます。
2022-03-12
現在はAPYの高いBinanceのUSDTセービングで運用しています。
この記事の目的
本記事はBybitの積立ステーキングを推奨・勧誘する目的で作成したわけではありません。
という方法をご紹介する目的で作成しています。
私自身、投資信託を積み立てるための待機資金をそのまま銀行口座で寝かしているのが勿体なく感じて、短期でも利息が付く安定した金融商品を探した結果、Bybitでテザー(USDT)を積立ステーキングする投資先に辿り着きました。
少しでも参考になる情報になれば嬉しく思います。
積立ステーキングの概要
積立ステーキングとは?
非常に簡潔にいえば、「仮想通貨を預け入れて利息を得るプラン」です。
- いつでも解約できる定期預金のような仕組み(日にちも時間も問わず解約できる)
- 年利を日利に換算して、毎日利息を得られる
- 元本保証されながら、利息を得られる
こんな箇条書きを目にすると相当に怪しげな金融商品のように思えますが、仮想通貨の世界では至極当たり前の仕組みとして共通認識されています。
元本保証の意味
仮想通貨のレートは24時間常に変動しているので、日本円やドルで購入した金額が保証されるわけではありません。例えば、
- XYMが8%で高利回りだから10万円分購入すると1年後には8%の8000円の利息を得られる
このような意味の元本保証ではなく、
- 初めに預け入れた10万円分のXYMの数量が保証されて、1年後には8%のXYMの数量が増える
という意味です。
実際に私はXYMを購入して積立ステーキングを開始した直後、レートが1週間で28%も下落して建値に戻ってきたのは20日後という経験をしました。その際に積立ステーキングを解除してXYMを売却しましたが、その日以降再度下落し続けています。
年8%の利回りといえども、1週間で28%もレートが下落するのが仮想通貨の世界なので、
- 3~4年は売却するつもりはない覚悟が必要
だと思います。私も少なくとも半年は売却しない覚悟でXYMを1000ドル分購入したのですが、さすがに28%もドローダウンすると資金効率が悪いと感じて建値で売却しました。
「レートの変動でメンタルを左右されたくない」という方には、ステーブルコイン(安定したコイン)の
- USDT:年利3%
- USDC:年利2.5%
を選ばれると良いと思います。
(利回りは2022-02-17時点。)
安全性は?
「日本円を仮想通貨に替えて、シンガポールの取引所に預け入れるなんて不安」と感じられる方は少なくないと思います。私も不安が払しょくされるまでかなり時間を要しました。日本の銀行や証券会社のような電話応対もない外国企業に暗号化されたデータを預け入れるだけなので、メールでシラを切られたらそれまでです。
Bybitへの信用度は自身のサービス利用度に比例するので、色々なサービスを利用して、サポートとのやり取りの経験を重ねていくことによって、Bybitとの関りが深まっていき、自分の中で自然と信用度が高まっていきます。投資話全般にいえることですが、インフルエンサーの言動で意思決定するのではなく、自身の体験と価値観でBybitへの信用度を判断されるのが良いと思います。
預け入れた仮想通貨の盗難などに対するセキュリティに関しては、「業界最高水準セキュリティ」という公式ページの謳い文句を信用する以外に術はないでしょう。セキュリティの度合いは誰も検証しようがありません。金融システムセキュリティは国内銀行や証券会社でも事件・事故が発生していますので、Bybitと国内金融会社はセキュリティ面で同等という程度の心持ちが適当かと思います。
なぜテザー(USDT)を選ぶのか?
私はUSDTを選んでいます。理由は先述の通り、ステーブルコインだからです。USDTは米ドルと連動するので、ドル保有とほぼ同じ感覚になります。ドル円の為替リスク以外は、レート変動による購入価格元本割れのリスクがありません。
楽天銀行のマネーブリッジ設定して普通預金の金利が年0.1%と騒がれている国内ですが、
- ドルを保有して金利が年3%付くと考えれば遥かに利回りが高い
と私は思っています。
米株S&P500に20年間投資して年8%前後の利回りと言われているので、投資をせずに年3%の利回りは高いと感じますし、レートが安定しているのでメンタル的にも平常心を保てます。
但し、ステーブルコインとしての安全度はUSDCの方が高い、との見方は仮想通貨業界で一致しているようです。運営会社や運用方法面では、USDCの方が広く信頼されています。年利0.5%低くても構わないと思われるなら、USDCの積立ステーキングの方が気持ちが落ち着くと思います。
ちなみに、利回りは市場動向に応じて変動します。私が初めて積立ステーキングしたときはUSDCに年利8.88%付いていましたが、2週間くらい経つと年利3%くらいになったと記憶しています。
ですので、将来的にはUSDTの年利が7%になる時期がくる可能性はありそうです。
複利運用はできるのか?
この疑問は、「毎日得られる利息分を再投資に回せるのか?」という意味です。
結論的には、再投資に回せません。利息分はByFiアカウントで貯まっていくので、利息分が最小ステーキング額に達したら手動で追加・再投資を行って、複利的に運用することになります。
一方、Swissborgでは毎日の利息分を自動的に再投資に回して複利運用できます。
Bybitの積立ステーキングの前はSwissborgでUSDCを運用していました。
国内取引所との違いは?
海外取引所の方が全般的に利率が高いです。
GMOコインの貸暗号資産は最大年率3%です。Coincheckの貸暗号資産は最大年率5.0%です。しかもステーブルコインではなく、変動性の激しい仮想通貨です。資産は一定期間ロックされます。
どれだけ贔屓目に見ても、国内取引所の条件は良くない印象を持ってしまいます。
背景には、日本の金融制度や関連法律が良くない面があるのかもしれません。
デモ口座(Testnet)で練習する
テザー(USDT)を積立ステーキングをするためには、現物アカウントのUSDTをByFiアカウントに資金移動して口座を振り替える作業が必要となります。
口座間資金移動なので振替手数料は一切掛かりませんが、操作に不安のある方はデモ口座を開設して「振り替えの練習」されるのをおすすめします。
デモ口座の開設方法については、以下の記事をご覧ください。
積立ステーキングのBybit公式ヘルプ
以下のページをご覧ください。
Bybitに入金してテザー(USDT)に交換・両替する
手数料無料で国内取引所から送金してBybitに入金してテザー(USDT)に交換・両替する方法は、以下の記事をご覧下さい。
現物アカウントのUSDTをByFiアカウントに振り替える
ByFiアカウントに振り替え方法については、以下の記事をご覧ください。
(振替元は現物アカウントのUSDTを選択してください。)
積立ステーキング購入を申し込む
1.ByFi>積立ステーキング
2.積立ステーキングする銘柄を選びます。
(本記事ではUSDTの積立ステーキングを購入します。)
3.「ステーキングする」をクリックすると、下のようなダイアログが現れます。
- 金額:ByFiアカウントのUSDTのうち、積立ステーキングに割り当てる数量を入力。
- 予測日次収益:金額を入力すると年利3%から換算された日次収益が表示される。
- 「今すぐステーキングする」をクリック。
余談ですが約10万円分のUSDTです。1年前と同じ感覚で1000ドルの気分で購入しても、僅か860ドルしか買えません。猛烈なドル高を思い知りました。
4.「購入が完了しました」ダイアログが現れます。
日次収益が配布されるのは購入日の翌々日朝9時(日本時間)です。
5.「注文を見る」をクリックすると、有効注文として一覧に表示されています。
積立ステーキングを解除する
積立ステーキングはいつでも解約できる定期預金みたいな仕組みなので、
- 資金が必要になったとき
- 仮想通貨のレートが下がってきて売却したいとき
このような状況のときにはすぐに払い戻し(償還)することができます。
日にちも曜日も時間も問わず、いつでもすぐに解除できます。
1.資産>ByFiアカウント
2.「積立ステーキング」をクリック。
3.「払い戻す」をクリック
4.払い戻す金額を入力して「払い戻す」をクリック。
(全額ではなく一部だけを払い戻すことができます。)
以上で払い戻しは完了です。
払い戻された資産はByFiアカウントに入金されているので、必要に応じて
- 現物アカウント
- デリバティブアカウント
に振り替えます。
冒頭でも書きましたが、Bybitの積立ステーキングをお勧めするつもりはありません。単純に、「こんな運用方法がありますよ」という紹介程度の気持ちで本記事を作成しました。
積立ステーキングを始める前に、「アカウントへの振替」に慣れなければならない障壁があります。
10回くらい振替を繰り返すと慣れてくると思います。
すると、積立ステーキング申し込みへの距離感が一気に縮まると思います。
関連記事:Bybitの使い方・利用方法 - 利用手順が分かりやすく一覧表示されます。
本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
2022-03-12
現在はAPYの高いBinanceのUSDTセービングで運用しています。
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