前回はビットコインFXの相場の原理を書きました。
今回はその相場原理を意識した私のトレード手法をご紹介します。
概括的な説明となりますので、具体的なエントリー方法などは別記事で書きます。
はじめに
ロングポジションを前提
私はビットコインFXでは95%以上ロングポジションでエントリーしています。ショートはほとんどしません。そのため本サイトではロングの手法を前提としています。
ロングポジションを前提としている理由の詳しくは、以下の記事をご覧ください。
利用しているビットコインFX取引所は?
ビットコインFXのために利用している取引所はFXGT(ミニ口座)1社のみです。
- Bybitより勝ちやすい
- Bybitデリバティブ取引手数料の半額以下
- スキャルピングが公式に可能
Bybitで手数料負けが多くて悩まれている方は、「なぜ手数料負けするのか」仕組みを解明しております。以下の記事をご覧ください。
私もBybitデリバティブ取引で手数料負けばかりしていたので他のビットコインFX取引所を探し回ったところ、FXGTに辿り着きました。
関連記事:FXGTのメリット・デメリットのレビューはこちら
トレード環境:デスクトップPC,液晶ディスプレイ2枚
私はデスクトップPCに液晶ディスプレイ2枚を繋いで、
メイン取引所のFXGTではMT5にしか対応していないため、2つのチャートを開きながらトレードしています。それぞれのチャートに4つの時間足を表示します。
《MT5の複数チャート》
MT5で複数チャートを作成する方法はこちら。
《TradingViewの複数チャート》
TradingViewで複数チャートを作成する方法はこちら。
別々のチャートプラットフォームを開いている理由は、
- MT5の4時間足や日足の区切り時間がTradingViewと異なる
- MT5ではトレンドラインがズレやすい
- MT5のチャートスケールでは上昇・下落の勢いが分かりにくい
- 総合的にTradingViewのチャートの方が見やすい
このような理由から、
上のようなトレードスタイルに落ち着いてきました。
MT5の時間足の区切りが違う・トレンドラインがズレるなどの対処法については、MT5初期設定:時間についてをご覧ください。
アプリチャートだけの判断でエントリーは絶対にしない
私はスマホやタブレットのMT5,TradingView, Bybit, Binanceなどのアプリチャートだけで判断してエントリーするのは絶対にやらないようにしています。
《アプリチャートだけでエントリーしない理由》
などです。
トレード始めたての頃はBybitアプリでトレードしていましたが、ほとんど勝てた記憶はありません。当時はエントリー根拠も甘く安易にエントリーして「損切・利確も設定しているから安心」とポジションを放置することが多かったのですが、ほとんど負けていたように記憶しています。
「PC画面でしかエントリーしない」というマイルールは結構きつく、スマホでチャートを眺めていると誘惑に駆られてついついエントリーしてしまうことが多かったですが、3か月くらい経過すると自制心もついてきてPCチャートのみでのエントリーという手法に落ち着いてきました。
ちなみに、
- チャート推移の確認
- ポジションの決済
これらの場合はスマホを使うこともあります。
エントリー判断に限りアプリは絶対に使わないようにしています。
私のトレード手法:スキャルピング, ローソク足値動きだけでライントレード
《私のトレード手法》
インジケーターを使わずローソク足の値動きだけで売買判断しますので、
- 移動平均線
- 出来高
- RSI
- MACD
- ボリンジャーバンド
など一般的に数多くのトレーダーが用いる指標を使いません。
インジケーターを使わなくなった経緯や理由は後述しています。
なぜビットコインFXにはスキャルピング手法が良いのか?
- BTCUSDは15分以内でトレンドが変わりやすいので、それまでに決済する方が利益に繋がりやすい
- 下落幅が大きいので、ひとたびドローダウンすると救済が難しく口座破産しやすい銘柄だと思う
- 数分以内の決済ならメンタルにも負担が小さい
上のような理由から、ビットコインFXにはスキャルピングが向いていると考えています。
但し、売買をガチャガチャと繰り返すスキャルピングではなく、
「期待値の高いタイミングだけをエントリーして、取引回数を少なく」
を常に意識しています。
スキャルピングの回数が増えると負ける確率が高くなってくるため、「あまり多くは望まず、ほどほどで1日を終える」程度の気持ちでトレードしています。
15分以内で決済する理由
外国為替FXや株式はある程度トレンドの持続性が続く銘柄だと、私は思っています。
一方、仮想通貨のトレンド持続性は長続きしない印象を持っています。
トレード始めた頃は「目標の価格に到達するまでは売らないぞ」と決意してせっかく利益が出ているのに、結果的に損切する悔しい体験を数えきれないくらい経験してきました。
そのため現在では、「利益が出ている間に手放す」手法を採っています。
特に、上画像のように「今の勢いでは抵抗ライン(緑)を越えていくだろう」と予想していても、抵抗ラインでショートが待っていて売り込んでくるのが分かっているなら、抵抗ラインに達する直前で一旦利確します(赤矢印)。理由は、揉み合った後でロングが抵抗ラインを越えられず下落トレンドに転換するリスクがあるからです。
その結果含み損を抱えるくらいなら、事前に利益が出ている時点で利確しておく方が利益に繋がりやすくなる、と私は思います。
私が一番ロングのエントリーしやすいタイミングは、
- ロングの向かっている価格帯が明白
- ショートがその価格帯から売り込むのを待っている状態
両者の条件が揃っている雰囲気を感じる相場は自信を持ってロングをエントリーしやすいです。
そしてショートが売り込んでくる直前に利確します。
どれだけロングに優位性があるにせよ、事前にショートが売り込んでくるのが分かっているのなら一旦は下落して揉み合いますので、決着に時間が掛かります。決着を待っている間、ポジションが不安定になり資金効率も悪くなり、メンタルにも負担が掛かります。
狭くて細かな利幅でも「安く買って高く売る」「下がれば売る」「期待値の高さを意識する」を徹底していれば、負けが少なくなってくると思います。
BTCはドローダウンが大きい銘柄なので、スキャルピングで対処する
口座破産については、私がMT5口座に100~200USDTしか入金しない資金管理法[1]1度に大きな額を損失しないために分割して入金しています。参考記事はこちら。口座破産しそうでも損失を限定するために、追加入金はしません。や損切しなかったという原因もありますが、ボラティリティが激しいBitcoinはNASDAQ100, 日経225, 原油などの銘柄と比べてドローダウンすると下落幅が大きく、ポジション救済が難しい印象を持っています。
そのため、ドローダウンする事前に大事に至らない時点で損切りするためにも、スキャルピングで対処する手法は有効だと感じています。
スキャルピングはメンタルへの負担が小さい
トレード始めた頃は数日に渡ってポジションを保有していましたが、常にチャートを確認していないと落ち着かず、いつもイライラする精神状態が続いたため、メンタルに随分と負担が掛かりました。
そこで「時間軸を短くして、原則ノーポジションの手法にしよう」と思い立ち、時間軸をどんどんと短くしていきました。
2021年5~7月の仮想通貨下げ相場に保有していたアルトコイン現物の上昇下落も気になって心が落ち着かない思いをしたので、現在では長期投資目的のステーブルコイン(USDT, BUSD)セービングしか現物を保有していません。
現物のレートが変動しないのは、心をとても平穏にしてくれます。
長期投資が安定してくれると、ビットコインFXのような短期投資に集中しやすくなります。さらにその短期トレードも時間軸をスキャルピングにして「出来るだけポジション保有時間を短くする手法」でトレードしているため、メンタルへの負担はとても小さくなりました。
「ビットコインFXにはスキャルピングが正解」と申しているわけではなく、「トレードで気重な日々を過ごしているなら、スキャルピングを試してみてはいかがですか?」という程度の提案と受け止めて頂ければ嬉しいです。
ライントレードを選んだ理由
ライントレードを選んだきっかけ
手法がライントレードに落ち着いたきっかけは、複数人のYouTuberさんの影響です。
一番最初は高橋ダンさんのYouTube動画で、TradingViewの使い方や主要インジケーターの設定・活用法などを解説されている中で、
などを知りました。15年以上前にローソク足や抵抗線、支持線を少し勉強したことはありましたが、すぐに止めました。
今回は高橋ダンさんの説明が分かりやすかったのでチャートの勉強を数か月続け、他のYouTuberさんの動画を複数視聴しているうちに、
という事実を知りました。
ちょうどその頃の私は、「インジケーターと自分の描画したラインが入り混じり、チャートが見づらい」と感じていたので、移動平均線と出来高だけを残して他のインジケーターを外しました。
しばらく移動平均線と出来高だけで自分なりの手法を探りましたが、やがて移動平均線と出来高すらも視覚的に邪魔に感じるようになったので、自分が描画したラインだけでトレードする手法へと変化していきました。
インジケーターを無くした経緯・理由
トレードを勉強始めの頃は高橋ダンさんのYouTube動画で学んだ通りに、
MACD, RSI, ボリンジャーバンド, 移動平均線, 出来高
を表示しながら、水平線・トレンドライン・平行チャネル・ウェッジ・フラッグ・ペナントなどのライン描画していました。
《トレード始めた頃のチャート》
ところが、ラインがごちゃごちゃして見づらいので徐々にインジケーターを減らしていき、最終的には移動平均線や出来高まで邪魔に感じてきました。
《現在はインジケーターを取り外した》
このような経緯から、インジケーター無しのライントレードの手法に落ち着いてきました。
インジケーターを無くした理由の詳しくは、インジケーターへの私の考えをご覧ください。
エントリー・決済は1分足で判断
エントリー:ダブルボトム・逆三尊の底
私のスキャルピング手法では、必ずマクロの時間足から順に落として1分足まで見ます。
月足・週足のマクロの流れを把握しておきながら、エントリーは1分足で判断します。
エントリー前のチャート推移は、時間足確定の都度確認しています。
4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足の確定をきちんと確認してから、
1分足をみてエントリーします。
底が成立するか否かは別にして、ダブルボトムや逆三尊の底になると判断したときに、1分足を確認してエントリーします。
上昇に乗り遅れたらひたすら見送ります。下落してきてショートの優位性が低くなればロングをエントリーします。
いわゆるトレンドフォロー中に逆張るスタイルの手法です。
エントリー:チャネル下限・ロングのストップロス解消時
◆チャネル下限まで待ってエントリーする
チャネルはレンジ種類の1つです。上昇チャネル・下降チャネルどちらにおいても、チャネルの下限まで必ず待ちます。
チャネルやレンジの中途半端な位置でエントリーすると、「トレンドラインを割れて下落が続くのでは?」という迷いが生じやすくなります。その結果、損切が遅れます。ですので、どれだけ勢いよく目前で上昇していたとしても、チャネルの下限まで下落してくるのを待ちます。下限付近の値動きで
- ロングが強い
- ロングに優位性がある
と判断したらエントリーします。このエントリー方法をすると損切決断も早くなります。
◆ロングのストップロス解消時にエントリーする
ロングのストップロスが解消されると、これまでポジションを保有していた投資家たちが新規に買いにきます。一時的に買い圧力が強くなるので、数分~15分くらいの間は上昇する可能性が高くなります。そのため、ロングのストップロス解消まで待って買い圧力が高まっている雰囲気を感じたらエントリーします。この際、数分で決済を前提としています。
買い圧力が高まっている雰囲気というのは、
- 「ショートが下げようとしても買われる」が繰り返される
- 上昇の勢いをショートが無理やり抑えこもうとしている
などです。突然の急騰はすぐに下落する場合が少なくないのでご注意ください。
《相場の原理を利用して大きく上昇する例》
関連記事:ビットコインFX相場の原理 – ストップロスの位置だけを見ていれば良い
損切決済:ダブルボトム・逆三尊の底にならなかったとき
一番底でエントリー出来なくても構わないのですが、
- ダブルボトムの底不成立
- 逆三尊の底不成立
エントリー根拠が成立しそうにない状況になれば、損切するようにしています。
損切りはまだまだ課題です。
利確決済:ショートのストップロス直前/解消時・三尊形成時
利確決済も1分足で判断します。ショートのストップロスを越えれば利確します。越えるのに揉みあいそうなら直前で利確します。結果的にその後大きく上昇しても追いかけません。
ストップロスを解消されるとショートの新規売りで下げてくる(緑線)のが分かっているので、下落する前にポジションを決済して手放す(赤矢印)のが利益を得るには手堅いと思います。
三尊形成の予感がした場合も決済します。4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足、いずれの時間足においても「ショートが三尊を作ってきそうな値動き」になってくれば、躊躇なく決済します。
ショートのストップロス解消直前に利確できれば、ダブルトップによる下落も回避できます。
時間軸が短い理由
トレード手法に主義や信念があるわけではなく、単純に、
- トレード以外の時間は平穏なメンタルで過ごしたい
という思いだけなので、
- 席を外す
- チャートから目を離す
- PCで別作業する
このようなときには必ず決済します。
関連記事:ポジションを長い時間保有しない理由
今回は私の手法を概括的に紹介する内容のため最初から最後まで主観だけのコンテンツとなり、退屈と感じられたかもしれません。1つでも「異なる視点や観点」を感じて頂けると幸いです。
次回は「私のトレードルール・避けた方が良い時間帯」について書きます。
関連記事:ビットコインFXのスキャルピング手法 - 分かりやすい順序で一覧表示されます。
本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
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